以前にも、ラズパイのSSH設定関係の記事をいくつか書いていますが、

久しぶりにやったら、もうちょいスムーズに設定がすむようなので、今一度手順をまとめてます

環境

今回はZero W使用ですが、busterのRaspbianではどれも同じなんじゃないかと思います(確か、PI3も同じ方法でやったかと)

  • Raspbian Lite (buster)
  • Raspberry PI Zero W
  • Windows 10 → 作業用の環境

SDカードを初期化してRaspbianを入れる

インストール手順は割愛します。こっちの記事に書いてある事と同じです

Windows: SDカードを挿してエクスプローラなりで開く

SDカードを挿すと、 bootというデバイス名で認識されると思います。とりあえずそこにアクセス出来てファイルが見えればOKです。以降、Windowsでの作業はここで行います

Windows: sshというファイルを作る

WSLとか入ってる場合は touch sshで。エクスプローラからは、新規テキストドキュメントとかを作成して、 sshというファイル名にリネーム。拡張子の .txtは不要です

Windows: wpa_supplicant.confというファイルを作る

次に、 wpa_supplicant.confという名前のファイルを作成し、中身をこんな感じに編集します。 WiFiルータのSSIDの部分と、 WiFiルータのパスフレーズの部分は、ご自身の環境の物を入力して下さい

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country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1

network={
ssid="WiFiルータのSSID"
psk="WiFiルータのパスフレーズ"
}

以上が出来たら、保存してSDカードを抜きます

SDカードを挿して起動

ラズパイにSDカードを挿して起動します。この時、すでに複数のラズパイが無線LAN環境に繋がっている場合は、ホスト名がバッティングしてSSHがうまく起動しない場合があります

記事が長くなって見づらくなるため、これに該当する場合の対処法は別の記事にまとめています → こちら

うまくSSHサーバが起動していれば、raspberrypi.localにSSH接続すると繋がります。ユーザは、pi、パスワードは raspberry、ホストは、 raspberrypi.localです

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// 接続先IPが間違いないか確認
$ nslookup raspberrypi.local

// 接続できるか確認
$ ssh pi@raspberrypi.local

PI: パスワードを変更しておく

とりあえずパスワード変えましょう

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$ sudo passwd pi

PI: ホスト名を変更しておく

今後、2台目以降のラズパイを購入する予定があったりする場合は、ホスト名を設定しておくと、前述のようなホスト名のバッティングを回避できます。特に買う予定がなくても、とりあえず設定しておくと無難です

  • sudo raspi-configを実行
  • System Optionsの中あたりに、 Host Nameという項目があると思います。(たまに違う場所にあったりするので探して下さい)
  • 任意のホスト名を入力します。例えば今回は、PI Zero Wなので、 pi0と入力して Finish → 再起動するか聞かれるので Yes

以上で、これ以降は pi0.localというホスト名で名前解決が出来るようになります

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// 名前解決出来ているか確認
$ nslookup pi0.local
Server: 172.12.112.1
Address: 172.12.112.1#53

Non-authoritative answer:
Name: pi0.local
Address: 192.168.2.22 // ←アドレス引けてるか確認


// SSH出来るか確認
$ ssh pi@pi0.local